保育士が退職する時のタイミングと伝え方

保育士は朝早く、夜は遅くまで勤務します。
残業代もつかない激務ですし、人間関係も難しいこともあり、退職したいと思うこともしばしばです。
無理にストレスを抱えながら継続するのはよくありません。
保育士を退職した方がいい人とそのタイミングとは?
具体的な伝え方はどのようにすればよいのか?
紹介します。
1年続けても部外者扱いなら退職すべき!
新しい職場。
慣れない仕事。
自分は本当にこの仕事が合ってるのか、初めは誰しも悩みます。
最初は大変でも、仕事は徐々に慣れていくものなので、早とちりで退職を決めてしまうことは良くありません。
はじめの一年は環境を把握する期間と捉えても良いのではないでしょうか。
職場の行事や、人間関係、子どもたちの様子などを把握するのにどうしても時間がかかるからです。
一年が過ぎると、かなり働きやすくなると感じられると思います。
しかし一年仕事を続けてもなお、自分は部外者だと感じることもあります。
・新人の仕事と無理な保護者対応を放り投げられる
・お局保育士にイジメのターゲットにされてしまった
一年間続けてみて、やはり違うと感じるようなら、思い切ってその職場を離れてみることをお勧めします。
特に陰湿な空気感の保育園の場合、この後もなかなか改善されない可能性が高いからです。
退職のタイミングとしては決して間違ったものではありません。
退職の時期はいつがいいのか?
保育の求人が多くなるのは5月~6月です。
4月に入った新人保育士が一斉に辞める時期なので、求人が出やすくなります。
もし今の保育園を退職し、他の保育園に行こうと考えている場合はこの時期がいいでしょう。
途中退職は迷惑がかかるから申し訳ないと思う場合は、年度末まで頑張ってみるのもいいかもしれません。
確かに途中退職はとても迷惑をかけます。
また、自分の持っているクラスの子どもたちを、次の学年に引き継ぐまで見てあげると達成感もあります。
ただし、
不条理で処理しきれないストレスを感じ、日々つらい思いで仕事をしているのなら別です。ストレスは体を壊す元です。
年度末までとかいっている場合ではありません。
そしてお互いミスマッチになっている場合、早く行動することでお互いに良いこともあります。
無理して継続して体を壊し、急な穴をあけるぐらいなら、あらかじめ申し出て計画的に退いた方がお互いにとって良い場合だってあります。
年度末、年度途中問わずに無理をしないことが大事です。
重要なのは今の自分がどういった状態なのか?にしっかりと向き合う事です。
どのタイミングで伝えるのか?
辞意を伝えるタイムリミットは一般的に退職日の2週間前とされています。
しかし次の職員を探すことを考えると、2か月前くらいには直属の上司に相談するのがよいでしょう。
保育園の場合は伝える相手は、園長先生というのが一般的です。
来年度の職員の採用を夏ごろから始めているので、この頃に伝えるのも良いですね。
たとえば結婚退職や、出産、妊活など前向きな退職の場合は、早めに伝えるのもお互いにとって良いです。
けれども、次の仕事を探してから辞めたいと言うような時にあまり早く伝えすぎてしまうと、後々、その職場に居づらくなるので注意が必要です。
私の場合は陰湿ないじめにあい、もう辞めようと8月頃には決めていました。
ただ、契約途中でやめるのは悔しいので期間の区切りとなる3月末日までは勤めようと決めていました。
そのため、辞意を伝えたのはその年の終わり、退職の約3か月前です。
それでも退職までの3ヶ月間は、なんとなく居づらい雰囲気を感じていましたので、退職を伝える時期には注意が必要です。
⇒退職の悩みを相談するのは誰?専門のコンサルタントの使い方とは?
どうやって伝えるのか?
伝えるのは直属の上司になる園長先生がいいです。
最終的にジャッジを下すのは園長先生です。園内の人間関係にもよりますが、ここで変に主任経由にすると、退職の本意がしっかりと上に伝わらない可能性があります。
タイミングとして、たいていの職場では来年度の勤務継続の可否や希望を聞く聞きとりを、年末~年明けくらいに行うことが多いので、この時に伝えてもいいと思います。
伝えるときには、話が他に漏れないような場所がよいので、
「今後の事でお伝えしたいお話があります。改めてお時間頂けますか?」
と断り、時間と場所をきちんと作ってもらうのがよいですね。
退職を伝えるのは気まずいですが、電話やメールなどで代用するのはよくありません。
直接口頭で伝えるのは、大事なポイントです。
最低限のマナーとして、口頭で退職の意思を伝えた上で、退職願を出せばいいかと思います。
⇒退職願の具体的な書き方(参照:転職サイト、リクナビNEXT)
ワンクッション置かずに、いきなり、
「じつはわたくし今年度をもちまして・・・」
と切り出してしまうと、みんなのさらし者になる恐れがあります。
実は私の場合は、唐突に園長先生に「お時間いただけますか・・・」と伝えたため、その場で話させられてしまいました。
玄関脇にある職員室の入口付近というとても目立つ場所で、会話の内容もみんなに聞こえる場所でした。
結果的に、周囲にすぐ伝わることになってしまいましたが、かなりバツが悪かったのを覚えています。
一旦時間と場所のアポを取った上で、意思を伝える方がスムーズです。
最後に:引きとめられるのは覚悟して
保育士はどこも不足していますから、辞意を伝えた時に引きとめられるのは覚悟しておく必要があります。
保育士はお給料が安いですので、「これでは食べていけないので」とか、シフト勤務やサービス残業が多いことから、雇用条件への不満を言いたくなります。
けれどもこういった理由だと、待遇改善や条件をだし、引きとめられる可能性が高くなります。
一度退職を伝えたら、やっぱり続けようと思ったとしても「あの人はいつ辞めるかわからない人」と思われていますので、結局働きにくいもの。
退職すると決めたからには、引きとめられても受け流して先に進みましょう。
退職理由を、親の介護や体調不良などの理由にすることも、引きとめ対策にはいいですね。
保育士さんの退職に関してもっと詳しい事を知りたい方は、保育士専門の転職サイトに相談すると色々と教えてくれます。
私も保育士を辞める際にコンサルタントさんに相談しました。
置かれている状況や人間関係は人それぞれで違うと思うので、その詳細を伝えた上で、然るべきアドバイスを貰うと動きやすくなるはずです。
何よりも、相談できる専門家という見方ができるだけでも心強いです。
あなたの参考になれば幸いです。
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