保育士が退職するときの手続きで注意すること

保育士が退職するときに注意することは、ほとんどが一般の仕事の場合の退職の時と同じです。
でも、中には保育士ならではの内容もあるので、しっかり確認して滞りなく手続きができるようにしたいですね。
いつ辞めるかを考える
区切りが良いのは年度末。
新人が続々辞める5~6月は求人が出やすい。
などなどありますが、賞与を絡めて考えてみましょう。
賞与の時期は、多くの会社で6~8月ごろと、11~12月ごろの2回です。
この賞与の査定時期に退職を伝えると、金額に響くことがありますから、注意が必要です。
かといって、支給後すぐに退職の意向を伝えると、それは印象が悪いので、支給後少し期間を置いたほうがいいですね。
具体的に、退職時期の一番のお勧めは12月末です。
一般的に冬の賞与の査定期間は4~9月です。
また賞与の支給条件は「賞与支給日に在籍していること」としているところが多いです。
そのため、12月の初旬に支給されることが多い賞与をもらった後、しかも切りのいい時期である年末の退職が一番お勧めと言うことになります。
他にも、年度末は保育園はとても忙しい時期ですので引きとめられる可能性もあります。
逆に、求人は4月に向けて増えてきますので、仕事を探すのにもいい時期だと言えます。
さらに年末調整を職場でしてもらった後で退職する。
すると、確定申告の必要がなくなるのでメリットが大きいです。
年途中で退職した場合は確定申告をして、還付を受けるために手続きが必要です。
しかし年末であれば、年末調整が済んでいるので必要がなくなるのです。
次に、保育園としてはおそらく押したい年度末と言うのは、丁度賞与と賞与の間。
印象のよい退職を考えるのであればいい時期と言えそうです。
退職の準備
まず引き継ぎについてです。
一般の仕事でしたら仕事の引き継ぎは必ず発生しますが、年度末の退職の場合、引き継ぎは比較的少ないでしょう。
逆に年度末以外の引き継ぎの場合、かなり多くの引き継ぎが必要になります。
複数担任のクラスの場合は、残る先生に引き継いでおけばよさそうです。
引き継ぎの有無にかかわらず、自分の担当した書類をきちんと片づけておくことが重要です。
日誌や児童票、各種報告書類などに記入漏れがないか、印鑑が漏れていないかなどをきちんと確認しておきましょう。
次に構成やペープサートなど自分で作ったものは、必要なものは持ち帰りましょう。
いらないものは処分するか、後の方が使うかを確認します。
絵本やおもちゃなども、これに入ります。
また、有給残も確認しましょう。
本来は有給の残は有給消化できる権利があります。
でも保育園はずっと仕事が継続していくので、消化できないケースも多いです。
体調不良などの理由を使って、少しでも消化できるようにしましょう。
この際、気になっていた病院や人間ドッグなどに充てるのもよさそうです。
お世話になった方や保護者に御礼を言う
保護者や子どもに伝える時期や、伝え方は園長先生など上司の方と相談する必要があります。
たとえば、お礼状を書くとか、きちんと御礼ができるといいですね。
私が退職したのは年度末でしたが、担任していたクラスの保護者の方が花束を用意してくれていました。
ずっとやめることしか考えていなかったので、きちんと保護者の方にご挨拶をしていなかったことを、後悔しました。
やはり、保育園の場合は人間関係が重要ですので、ご挨拶もきちんとしておいた方が気持ちいいです。
他に貸与されているものを返却するのも大事です。
園から支給されていたエプロンなどがあれば、クリーニングに出して返却しましょう。
最終日まで使っているものは返却出来ないので、いつ返却すればいいかを確認しましょう。
また、自分の私物、特に忘れやすいのは靴とコップです。
最後まで使っているので、忘れがちですので忘れないようにしましょう。
最終日には、先生方1人1人にご挨拶をして、何かお菓子やハンカチなどの御礼を置いてくるのがいいでしょう。
他の園で保育士をする人はもちろん、他の職業に就く方でも、再び保育士に戻ることがあるかもしれません。
保育士の世界は狭いのでどこでつながっているかわかりません。
丁寧に対応して丁度だと思います。
年金手帳、雇用封建被保険者証、源泉徴収票などは、次の仕事をするのにも必要になります。
早めに出してもらいましょう。
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