保育士に起こる腰痛の原因

保育士は『就きたい職業ベスト5』には必ず入る職業です。
ただし、体力勝負の重労働で、一日の終わりにはもうへとへと。
いろんな荷物を運んだり、園によっては、和太鼓や鼓笛をやっている園もあるでしょう。
そんな園に勤める保育士さんは、楽器も運びますよね。
子どもも抱っこします。
これら全部、
腰にくるんです!!
保育士に腰痛持ち、少なくないと思います。
その原因をもっと詳しく見て行きましょう。
幅広い年齢の保育
保育園は、0歳~5歳、もしくは0歳~2歳を預かります。
もちろん、子供ですから、泣いたり、甘えたり、抱っこしてとせがまれます。
保育士は、ママ代わりになりますから、当然抱っこもしなくてはなりません。
ママだったら、我が子一人だったりしますが、保育園ともなるとそうはいきませんよね。
1人の保育士に対して、2人だったり、3人だったり。
2人抱っこしながら、他の仕事も同時進行していきます。
また、他の子供の目線に合わせて、抱っこしたまま立ったり座ったりを繰り返します。
結構きついんですよね、これ。
「体力奪われてます!!」って、
嫌ほど分かります。
新人の時に腰を痛めたAさんは、何年経っても完治しません。
保育園で働くAさん
ちょっと体格のいい3歳の男の子がいました。
発表会でその子を台の上に乗せようと抱っこしたところ・・・
ぎっくり腰に。
まだ1年目でした。
若くしてぎっくり腰に見舞われ、その後も、体調を崩す度に腰の痛みも併発します。
今も腰の痛みと付き合いながら、保育士をしています。
以上児の子供になると、抱っこの他に、「遊ぼ~」と寄ってきては、背中に覆いかぶさってきます。
背中だけではなく、遠慮無く腕にもぶら下がってきます。
こんな毎日ですから腰や、体を傷めるのは無理ありません。
男性も顔負けの体力勝負
大きい保育園では、和太鼓や鼓笛をやっている園も少なくないでしょう。
たくさん楽器を持っている園ならば、先生たちが頑張って運ばなければなりません。
鼓笛ならば、子供たちも運べますが、和太鼓は、一つひとつが大きく重い為、先生たちの負担が大きくなります。
当然たくさん運べば運ぶほど、腰にも負担がかかりますね。
園庭を走り回り、子供たちと遊び、時には叱ったり、褒めたりといつも保育士は全力で子供たちと向き合います。
ですから、保育士は男性並みの体力が必要です。
本当に体力勝負なのです。
家に、仕事を持って帰ってくることもあるでしょう。
制作だったり、書類だったり、寝る間も惜しんで仕事をします。
そして、次の日もまた、腰に負担のかかる体力勝負の仕事が待っています。
体力がない人だと、負担のかかっている部分がやられます。
週の半ばでダウンして、一週間持たないなんてこともあります。
いかに、体力の回復をさせられるかが大事になってきますね。
一日の疲れがその日のうちに取れない
朝も早く、夜も遅い。
行事や会議が入ると、もっと遅い。
でも、次の日はいつも通りに仕事です。
一日の労働時間が長いほど、疲れは体に蓄積されます。
しかし、休める時間が少ないのです。
重労働の疲れが、その日のうちに取れるわけありません。
保育士の疲れは、その日のうちに取れるほど、軽いものじゃないんです。
長い労働時間、保育中のストレス、肉体的な疲れ。
色々積み重なっていますから、その日のうちに、取れるわけないんです。
休めない勤務体制
腰を痛めても、なかなか休めないのが保育士です。
有給があっても、非常に使いにくい園もあります。
熱を出して、仕事の出来ない状況にならないと早退出来ないという園も耳にしたりします。
そのような園は、きっと腰痛などでは、早退したり、休んだりできないのでしょう。
一度、病院に行き、その後は、コルセットなどを腰に巻いて仕事を続けているのです。
ゆっくり休める時間が確保されれば、多少よくなるかもしれません。
しかし実際は休める時間など全然持てないのが普通です。
コルセットを巻いていても、あれだけの重労働ですから、あまり意味がないでしょう。
保育士の健康状態を考慮して、勤務体制を考えてくれる上司なんかがいたら、きっと休めるのかもしれません。
最後に
保育科の先生が学生にこう聞くことがあります。
「重労働の安月給なのに、どうして保育士になりたいの?」
真意です。
ですが、保育科の学生は、現場の本当の状況がまだ分かりません。
夢や目標を持って学びに来ている学生にとっては、その先生の真意も霞んでしまいます。
でも、現場での経験がある保育たちには、よく分かるはず。
こんなにも、重労働で安月給、
そして、腰を痛めてまで、やる必要性はあるのでしょうか。
子どもに関わる仕事でも、もっと他にあるはず。
女性の場合、腰痛持ちになると、出産や育児に関わってきます。
どこまで影響するの?っていうくらい保育士生活の中で起こる腰痛は、人生をも変えてしまうかもしれませんね。
一生、腰痛と付き合っていかないとならないと考えると、保育士も考えものです。
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