保育の現場でのピアノに関する4つの事実

保育士がみんなピアノが上手くて、好きかというとそんなことはありません。
「学生の時のレッスンで苦手意識が強くなった。」
「就職してからは求められるレベルが高すぎる。」
そんなことからピアノが大嫌いという保育士もいるのです。
ピアノレッスンの悪循環
小さい頃からピアノを習っている人。
短大や大学の保育科に入ってからピアノをやり始める人。
当然その差は大きく開きます。
習っている人は、今までの経験で弾いたことのある曲なら、簡単に弾けてしまいます。
それに対して、短大で始めたばかりの人にとっては、ピアノは大きな壁となって立ちはだかります。
指導の先生によっては、怖かったり、言い方がきつかったり、指導が厳しかったりもしますよね。
そうすると、ピアノを触ることすら嫌になってしまいます。
・ピアノ嫌いになる流れ
→ 練習しない
→ 弾けるようにならない
→ レッスンでまた怒られる
→ 余計に嫌になる
→ ピアノをやりたくない
このように悪循環になり、ピアノへの苦手意識が強くなってしまうのです。
練習する時間がない
学生時代にピアノが弾けないまま就職してしまうと、仕事でのストレスの原因の1つになります。
ピアノは、今や保育の現場で必需品ですから、避けては通れません。
クラスでの歌う歌
発表会で発表する歌・・・他
弾く機会は、様々ですが、弾けないとその度にほかの保育士にお願いしないといけません。
毎回お願いするのも気が引けますし、保育士は皆忙しいのでやはり他の保育士に頼るのは現実的ではないでしょう。
なので、自分で練習しなければならなくなります。
自分で練習するとなると、時間もかかり、ピアノが好きでもなければいらいらが募ります。
日中は、保育に追われ、夕方になるとくたくたに消耗。
そんな日々を繰り返しながら、保育中のちょっとした時間を見つけては、練習、また残業して練習・・・。
疲労とストレスから練習など嫌になってしまい、
仕事もピアノも放り出したくなります。
一緒に組んでいる先生がいれば、「右手だけでもいいよ」とか、弾き方を教えてもらうこともできます。
しかし、そんな優しい人ばかりではありません。
楽譜の統一とやる気
園によっては、学年で、月に歌う歌など、ピアノで弾く楽譜を統一する場合もあります。
自分の弾けそうな楽譜だったら、まだいいです。
しかし、明らかに難しい楽譜だったら、やる気すら失います。
相当やる気のある人だったら、出来ないなりにも自分で音階を書いて地道に練習するでしょう。
ピアノ嫌いはなかなかやる気も出ないものです。
出来ないうちの練習は、そうとう大変なのがわかっているからです。
保育中に見つけた少しの時間の練習では、子供たちが寄ってきてしまいまともな練習になりません。
夕方に練習するとなれば、一日の疲れを背負っての練習です。
きっと進みも悪いでしょう。
出来ない自分にいらいらして、音階を読む気にもなれず、「ちょっと休憩」と携帯をいじりだしてしまったりしたら最後。
「帰ろうかな」となります。
家にピアノがある人では、やる人もいるとは思います。
ですが、残業で練習して嫌になって帰ってきた後なんて、やる気になるわけもありません。
求めるレベル
規模の小さい園、大きい園、いろんな園があります。
大きい園は特に、発表会などでは、歌、メロディオン、合奏をやったりします。
園長、主任がプライドがあったり、高いレベルを求めている場合になると、これがまた厄介。
自分のやりたい曲があっても、却下されてしまいます。
なかなかいいものが見つからず「これとか、どう?」とやっと提案してもらえても、その後の苦労があります。
「自分に教えられるかなぁ」と不安になってしまうレベルの曲
周囲の保育士さんに協力してもらえない
このよう場合は練習が本当に大変です。
まず、自分自身が曲を覚え、それを子供たちに教えていく。
自分で覚えても、また教えるとなると、人それぞれ感覚は違いますから、そこも壁になります。
辛い思いをしているうちに、
「どうしてこの曲?自分がやりたいのはこっちなのに」
「この子たちには、こっちのほうが合っていると思うのに」など、疑問点も出てきます。
「あ~大変!」という雰囲気で、練習に参加していると、それが子供たちに確実に伝わっていきます。
その結果、子供たちもやる気を失ってしまいかねません。
ここまで、見越したうえで、先輩の先生は、曲を提案しないといけません。
最後に
ピアノが必需品と書きましたが、ピアノがないと保育が出来ないわけではありません。
ピアノがなくとも保育はできます。
そして、楽器はピアノだけではありません。
中には、保育士がピアノではなく、ギターを弾きながら、子供たちと歌を歌ったりする園もあります。
確かにピアノなら、手を使いますから、弾きながら歌えます。
でもピアノが弾けなくても、歌は歌えます。
弾けない人への考慮もしてほしいものですね。
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