先輩からの嫌がらせが辞める決め手に…保育士の辛い人間関係

保育士免許を得て、一番最初に現場に就いたのは施設職員としてでした。
右も左も分からない状況で、先ずは先輩に倣って仕事を覚えようと
毎日奔走したものです。
ですが、待っていたのは
理不尽とも言える非常に厳しい現実でした。
今回は自分の経験を中心に、保育士の非常に辛い人間関係についてお話しようと思います。
目立てば敵!喩え自分が悪くなくても…
施設職員は、夜勤がある事もあり、また妊娠した保育士に危険が及びやすい事から保育士の中でも寿命の短い仕事でもあります。
なので、真面目に三年程働いていれば、主任に昇進する事も珍しくはありません。
私自身、一年程で次期主任と期待を掛けられ、上から様々な仕事を与えられていました。
しかし、それで面白くないのが元々働いていた先輩です。
私の施設も大声で言わないものの、やはり勤務態度や最終学歴で昇進が決められる所でした。
既に私よりも長く勤務していた先輩は、その学歴の壁に阻まれ、後から来た私にいとも簡単に次期主任の座を奪われてしまったのです。
そこからは凄まじい嫉妬の嵐でした。
ある日出勤すると、先輩は私に対して必要以上に言葉を掛けなくなり、口を開くと文句ばかり言うようになりました。
私はひたすら何をしてしまったか考え、最終的には余りに周りとの扱いの差に仕事に支障をきたし、主任から
「あの扱いはあんまり過ぎる。」
と先輩本人に注意がいった所で、漸く先輩が重い口を開きました。
二人きりになった先輩は私に対して、
「口調が怒っている様に感じるし、目つきが悪いから話していて気分が悪い。」
と言い、
「そんなんだからアドバイスもしにくい。
自分から、先輩何か怒ってますか、何が悪かったんですかと聞きに来なきゃこっちも言いにくい!」
と続けて叫んでいました。
反論する様ですが、私は決して先輩をぞんざいに扱った覚えはありません。
主任や他の保育士からは何かあった都度注意を受け、次に活かす様にしていました。
先輩からしてみれば、後から来たのに主任やはたまた園長に迄気に入られ、次期主任だからと下積みにプラスしてそこそこ重要な仕事を任されていた私が気に入らなかっただけなのです。
自分の努力を認めてもらえないのはこいつのせいだと思い込んでいたのです。
それが理由で私に対して必要以上は喋らなかったり、冷たい態度を取り続けたとの事でした。
そこから私はその先輩には他の人よりも何倍も気を遣って接する様になり、少しでも不機嫌そうにすれば、
「私何かしましたか。」と先輩独自の総括を受ける事となり、言われた事を避けて先輩にとって心地よい人間になる様に努めました。
とても苦痛でしたし、
何で私だけ先輩の思い通りの人間にならなきゃいけないんだろう…
周囲の人を見て非常に辛い思いを抱えて泣いてばかりいたのを覚えています。
結局私に対しての総括は私が退職するまで続きました。
少しでも気に入らなければ容赦無く無視され、更に周りに対して私の振る舞いが非常に悪いと言いふらされるまでになりました。
退職の際に、心底呆れた主任から、あの先輩は
「周りに対してダメな私を教育してあげている」と自慢げであったとすら教えられました。
保育所保育士はどうなの?
保育所保育士ともなれば、ある程度学歴も揃っており、贔屓もそこまでは激しくないであろうと思っていたものの…
そんな事はありません。
保育所保育士は乳児になればなるだけ、瞬時の判断力が求められます。
なので、性格が優柔不断な人なんかは特に目の敵にされてしまいます。
業務を皆で分け合って和気藹々と…なんてアットホームな保育園は殆ど無いです。
任された業務は兎に角早く、そして先輩の分まで手伝うのが常識なのです。
なので、それが出来なければ、
「本当○○さんって仕事遅いわよね。」
「こんなんじゃやっていけないわよ。」
と容赦無く言われますし、もっと酷くなると、自分の作った作品を目の前で捨てられ、
「あー、こんなの作ってとか言ってないでしょ。
もういい、私が頼んだのが悪かったわ。」
と大きな溜息を吐かれる事もあります。
…出来上がった作品が明らかに私の作品よりも出来の悪いものであっても、先輩の言う事は絶対なのです。
また、施設職員と違い、いつも保育士同士が傍に居ますので、常に自分の動きを見られ粗探しをされていると言っても過言ではありません。
その場で言ってくれれば良いものの、態と他の先輩保育士が居る場所で、
「あの時のあれはマジで無いわ。」
「えー、○○さんそんな事したの!」
と晒し者にされ、ネチネチと嫌味を言われ続ける事もありました。
ですが、その後にそれはまだマシな方だと気付く出来事が起こります…。
何と、突然全てを飛ばして園長・副園長・主任に大袈裟な報告を行われ、大目玉を食らったのです。
明らかに誇大された事であっても、まさか言い返す事も出来ません。
黙って私は怒られ続け、翌日には保育所の全職員に伝わり白い目で見られる事もありました。
周りの保育士は常に無関心を決め込む
周りは何で助けてくれないの…?
と思う方もいらっしゃるでしょう。
私も一時期そう思っていました。
ですが、助けたくても助けられない、という現状があるのです。
目の前でそんな胸糞悪い事が行われていれば、勿論誰でも助けてあげようという気になりますが、
いじめる方はあくまでも自分を正義だと信じて疑いません。
自分が責められるかもしれない、という危険は全て潰した上で取り掛かってくるのです。
涙ながらに先に主任へと手を回し、その次に正当性を訴えて周りを味方に付け、そしてねちねちとターゲットをいじめまくる…。
心配した後輩や他の先輩や主任が何時も手を貸してくれましたが、相手の諦めないねちっこい、いじめっ子根性に私の方が先に根を上げてしまったのです。
常に自分を守ってくれる先輩や後輩は傍に居るわけではありません。
向こうは私が一人になった隙を狙っていじめれば良いのですから。
なので、一度ターゲットになってしまったら最後です。
周りに助けて貰おうという考えは捨てた方が傷つかずに済みます。
皆我が身可愛さに、人を助けることは優先しないのです。
余計な事は考えずに、自分の身を守る為にすぱっと退職したのを、私は今も後悔していません。
最後に
自分の決めた保育の道を大切にしよう、私がダメだからきっと怒られるんだ…と思っていた時期もありました。
ですが、客観的に見てみた時に、明らかに理不尽な仕打ちを受け、そしてどんどん精神を病んだ時に気付きました。
「幾ら頑張ったって、向こうにとっての気に入らないという気持ちは変わらない。
もう何をしたって無駄だ。」
そこからは、もうこれ以上自分を崩されない為に逃げる様に退職しましたが、結果的に成功であったと思います。
続けるという根性も大切ではありますが、
自分の身を護る為の英断をする事も時には必要となります。
悩んだ時は自分の幸せを頭に思い浮かべ、精神状態等も考慮した上で結果を出す事が大切となります。
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